--/--/--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2010/04/05

『森と湖の国の物語』(四部作) 

『森と湖の国の物語』(四部作) 

Author: 12月の風様

★完結済み★

「スリノアの英雄編」
http://ncode.syosetu.com/n2259h/
「スリノアの名君編」
http://ncode.syosetu.com/n2780h/
「ワオフの王女編」
http://ncode.syosetu.com/n6814h/
「辺境の才女編」
http://ncode.syosetu.com/n7755h/


ジャンル:ファンタジー 人間ドラマ    
要素  :戦い 喪失 人間模様 陰謀 成長 恋愛 愛憎 

<ご紹介>

クーデターによって、平和な森と湖の国は、内乱の渦中へと叩き込まれました。
国王夫妻は、首謀者の大臣により弑され、幼い世継ぎの王子は辛くも辺境へと逃げ延びます。

その7年後、王子と共に逃げ延びた騎士団長の息子は、反乱軍を指揮し、王子を擁立して、大臣へと敢然と戦いを挑み、これに勝利して首都を奪還しました。
王子は正式に王として即位。
国は平和になりました。
めでたしめでたし。

以上が、このお話のストーリー

…ではありません。
このお話は、その「めでたしめでたし」の後から始まるのです。

↓↓↓

このお話、ジャンルとしてはファンタジーにあてはまると思われます。

どのジャンルに何を期待するかというのは、人それぞれだと思いますが、「ファンタジー」というジャンルには、いわゆる狭義のライトノベル的要素を期待する方は少なくないでしょう。

現実離れした華々しいアクション。
複雑な設定を背負い、格好いい台詞を述べる美男美女キャラクター。
読者が馴染みやすい、近代をイメージした剣と魔法の世界。
そして世界を揺るがすような危機と、神話と伝説に彩られた出来事。

多分に偏見が含まれていますが、ファンタジーという幻想世界が舞台であるゆえ、現実離れした、虚構的楽しみを求めている方も多いと思われます。

それがファンタジー舞台小説の醍醐味ですから、まー当然です。

しかしこちらのお話は、戦いやアクションの場面もありますが、むしろメインに据えられているのは、重みと厚みのある幻想世界に生きている人間たちです。
それは私たちから遠く隔たったスーパーヒーローではなく、矛盾や悩みを内包する私たちの分身として描かれています。


クーデターの首謀者から国を取り戻して、めでたしめでたし。
戦記ファンタジーでしたらここで終わりですが、このお話ではその後に王国に降りかかるいくつもの問題とそこに関わる人々を描いています。
属国としていた部族との戦い、少年王と宰相の確執、隣国の王女の葛藤、貧しい辺境領主の娘の悩み…。
四部作の主人公はそれぞれ変わり、そこに描かれるドラマも各話ごとに、きっちりとまとまっていて、だらだら感や余計な広がりはありません。
しかしこの四部を通したひとつの流れというのが、底流にあります。

英雄、少年王、王女、才女。
四人の主人公たちは、それぞれ凡人にはない才を持ちながら、それでももっと大きな渦のような、ままならない流れに翻弄されていきます。
彼らと彼らを取り巻く人々の葛藤と思惑、時には陰謀や小競り合い、動乱を挟み込みながら、物語は重厚な筆致で淡々と進んでいきます。

どちらかといえば噛み砕くような表現、もって回った言い回しの少ない、良い意味で乾いた描写です。
好みはあるでしょうが、私は読み手の読解力、想像力を刺激して、フル回転させるような文体の方が好きです。
こちらのお話の文体も、決して難解ではありませんが、重厚です。
一から十まで、出来事や人物の心理を全て詳らかにしてくれるようなサービス満点の、子供から大人まで万人向けの文章…ではございません。

だからこそ、ピンと来た私は、人物たちに寄り添って、彼らの心情を理解しようと努めながら読み進めるうちに、物語の中へ引き込まれていきました。

人物の心情から出来事の詳細まで、全て丁寧に明快に述べられたお話は、読みやすく、理解しやすいでしょう。
が、逆に言えば、私などは物足りないのですよねー。
行間に潜められた、「言葉にならない言葉」を読み解くことも、読書の楽しみのひとつです。
「こういうことを筆者は訴えたいのかな」「この人物の心情はこうではないか」「この出来事の裏では何を思っているのか」など、読み手の想像力を駆使させるお話、そしてそれを誘うような文体の小説にこそ、惹かれます。

これは書き手の文章力、読み手の読解力以前にセンスの問題ですから、合う・合わないが人によって大きく異なるところでしょうね~。


作者様の意図と違っていたら誠に申し訳ない限りですが、こちらのお話は、どちらかというと「万人向け」「大人気作」というタイプではないように見受けられます。

しかし、作者様なりの世界観、分厚いストーリー、人間像の中に、筋の通った個性が光っています。
どこかで見たストーリー・キャラクターの切り張りではありません。
多分、この方にしか書けないお話だと思います。

…このブログで他に紹介しているお話のほとんどが、「この人にしか書けないだろうな」というお話でして、私はそういうお話しか読む気がしません。
わけても、この「森と湖の国の物語」は、作者様らしさが出ている作品に思えます。


個性的とはいえ、決して文章がおかしい、語彙が斬新などという理由ではありません。
至極真っ当で美しい文章です。
(こういうのとは対極の文章の方が、ウェブ・携帯小説では歓迎される傾向にあるようですねー…)

また、男前の英雄、才気に溢れた少年王、強く美しい王女、彼らを取り巻く陰謀と愛憎、シビアな恋愛など、ファンタジーらしい読み応えもたっぷりあります♪

コメント

非公開コメント

こんばんは~

ブログでは、はじめまして。12月の風です。

こんな素敵に私の作品をご紹介いただけるなんて、本当に光栄です!そしてやっぱり恥ずかしい・・・(笑

おっしゃるとおり、万人受けははなから諦めて掲載しています。いただいた感想の中には、厳しいお言葉も多いです。
でもこうして、楽しんでいただける方がいらっしゃるのなら、書きためて自己満足で終わるよりは、ずっと楽しいです、私も。

初投稿作品であったこともあり、今となっては恥ずかしいと感じてしまう部分も多々もありますが・・・それも自分が成長した証であると思って、受け入れています。愛着もありますし。
とはいえ、読み手の方に少しでも良いものを、との想いから、改稿しよう改稿しようと考え続けています。できてませんが(あーあ笑

ふじやまさんの描く「大人のドラマ」には遠くおよびませんが、これからも精進します!

ありがとうございました~!

NoTitle

12月の風さんの作品、別の短編ですが、今日読んだばっかりです!
実は、私の作品にコメントいただくまで、この方を知らなくて恐縮なんですが…。
こちらに紹介されている作品も、ぜひ読んでみたいと思います。

私も、何から何までくわしーく説明されているよりも、読者に想像させる部分が多い作品が好きですね~。
それでもって、恋愛話に関していえば、上っ面じゃない愛情が感じられるお話。
あはは、私のまったく個人的な好みですけどね♪

RE: 12月の風さん

コメント、ありがとうございます!

うわわ、こんなブログにコメントまでいただいて、ありがとうございます……!

なんだか紹介文ひとつとっても、伝えたいことがうまく伝わってないのがもどかしいです><
「わかりやすく、読みやすい」お話ではないけれど、そういう次元では語れない魅力がありますよと伝えたかったのですが~~。
こちらこそ、お恥ずかしいです…。

ウェブに掲載すれば色々な方が目にしますから、様々な意見があるでしょうけど、全ての人に不満が出ないような、より多くの人に支持されるような作品は、私にとっては無個性に見えてしまうんですよね^^;
なので、「作者さんが書きたいこと、書くべきことを書いた」という感触が伝わってきた「森と湖の国の物語」は、美文に驚きつつも、とても楽しく読ませていただきました!

私も初期の自作を読み返していて、「誰だ、こんな話書いたのは…!」と、全て切り捨てたくなります…。
でも同じく愛着があるのと、当時の自分にしか書けなかったのだろうなと思い、赤面しつつ放置してます(笑)

私も書きたいことがまだまだ形にできてませんが、今後も精進したいと思います。
新作も頑張ってくださいね。応援しています!

RE: RUMYさん

コメント、ありがとうございます~!

なんてタイムリーな…。短編を読まれたばかりだったんですね~。
「森と湖の国の物語」は長編・四部作ですが、完結済なので、安心して読んでいただけると思います♪

あまり検索・ランキングサイトなどに登録されていないのですが、文章が重厚なので読み応えありますー。
「ああした」「こうした」「○○はこう思った」と、ぜーんぶ描写…というか説明されていると、紙芝居読んでいる気分になるんですよね~。
…って、私も結構やりがちで、それが冗長となっているので、気をつけなければ…と自戒を込めて記事を書きました><

こちらの四部作、恋愛の形も様々です。
ほれたはれたの上っ面だけではないので、きっと楽しんでいただけると思います~。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。