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2010/07/02

『竜の王国』 

『竜の王国』 
**R-18です!!
(18歳未満の方は閲覧できません)

Author: つなみ 様

★完結済★

http://novel18.syosetu.com/n9110i/

ジャンル:ファンタジー   
要素  :幻想 恋愛 動乱 心の傷 陰謀 切ない *H

<ご紹介>

ネット小説でも一大人気ジャンル「ファンタジー」。
ひとことで言っても、世界観は様々です。

私が読んでいるネット小説の数は少ないのですが、そのほとんどは「ファンタジー」としながらも、実際には幻想世界というよりも、西洋近世~近代をモデルにした架空異世界を舞台とされています。
幻想的要素が登場する作品も少なくはないのですが、魔術だったり、特殊能力・現象だったりすることが多いです。

小人・異種族・異形の生物・怪物などの、幻想生物が登場する割合は、決して多くはないようです。
なんでかっつー考察は別の機会に譲るとして。

こちらのお話はタイトル通り、そんな幻想生物の代表格、『竜』が登場します。

「小説家になろう」様の女性向けR18レーベル「ムーンライトノベルズ」で見つけたお話です。

小説検索サイトやランキングサイトには登録されていない模様ですが、こちらは私的にど真ん中でした。

↓↓↓

舞台は中世ヨーロッパ風ファンタジー異世界です。

ネット小説に多い舞台でありますが、こちらの世界の大きな特徴は「竜」が存在することでしょう。

作中の世界では、竜は珍しい生物であるようですが、人が騎乗できるように訓練させた飛竜もいます。
人と竜がそれなりに共存しているようです。

主人公のティナリアは、小さな村に住むごく普通の少女です。
本当にごく普通。出生に秘密やら、特異体質やら、特殊な才能やら、実は異世界から来ていたとかいうこともありません。
剣の達人だとか魔法使いだとかいうこともありません。近年稀に見る普通っぷりです。
特徴といえば、ちょっと気が強くて、度胸が据わっているところでしょうか。
それも並外れてというほどではありません。普通の女の子の範囲内です。


個人的な話ですが、強いヒロインが好まれる昨今、どーも潮流に逆行したくなる私は、強すぎるヒロインには興ざめしがちだったりします。
強い=特に精神的に強いということは、裏を返せば鈍感・無神経なわけで。
そういうお方が、恋愛しようが、戦いに巻き込まれようが、何かそこから感じとれるのかなーと思っちゃうんですよね。
どこまでも他人事目線になっちゃって、「ま、頑張ってちょーだい」と生温かい目で見守れるのは、それでも好きなタイプのヒロインの場合。
「こいつ…チョーシこきやがって。今に苦しめ」と、時には敵役の心境になることもしばしばです。どんだけひねくれてんの…。


こちらの主人公は、読者さんとほぼ等身大でしょう。
彼女が村の近くで騎竜兵に追われている白い竜を見かけたことから、物語は動き出します。

王国の軍に追われ、主人公の住む平和な村の様子は一変してしまいます。

そんな時に彼女を助けてくれた、謎の青年。

王国軍を率いる若き騎竜隊長。

さらに若い美貌の少年王。


事件に関わる三人の男性たちが、様々な思惑と感情を秘めて、主人公と接触します。

「えー。主人公、モテちゃうのかしら。誰にしようかしら」と、読む前から逆ハーレム状態に浸っている方は、本編を読むと煮え湯を飲まされることになるでしょう。
…あ、いえ。煮え湯は言いすぎです。すみません。

ですが、美青年三人に惚れられて、主人公、困っちゃーう♪という、甘々、ウハウハ状態ではありませんので、そのおつもりで。

でもどれも、カッコイイです。うへへ。
私的には、赤毛の騎竜隊長がやはりイチオシです。
…どーでもいい話です。

ですが、主人公が巻き込まれる事件は、決して気楽なものではありません。
ヨダレ垂らしている場合ではございません。主人公も結構大変です。


事件の背後や人間関係は複雑ではありません。むしろシンプル。
でも、とても丁寧に描かれています。
愛や信頼や思いやり、そして憎しみが、どこから来てどう育っていくのか。
安っぽい言葉は使われずに、淡々と綺麗な文章で綴られています。


私がご紹介するお話はみんなそうですが、文体は硬めで美しいです。改行が少ない書籍スタイルです。縦書きにしても、とても映えると思います。
オンライン小説では敬遠されるスタイルですが、このスタイルに固執する書き手さんのお話の方が、私の肌に合います。
情景や心情の描写も丁寧で綺麗です。
幻想生物である竜も、読者の想像力に頼りきることなく、質感をもって描かれています。


王国を揺るがすような事件に、平凡な村娘である主人公がどう立ち向かっていくのか。
彼女を取り巻く青年たちは、どのように動くのか。

それぞれが抱えたドラマを追いつつ、ゆっくりと読んでいただきたいお話だと思います。


作者様が長く温められていた作品だということで、非常に優れた骨太な構成のお話です。
書くべきことをこの長さで全て書かれたという印象があります。
ダラダラ感や、逆にはしょった感もございません。もう、本当に見事な構成です。
一話一話の長さも適度です。

個人的に、結末が秀逸です。もう感嘆するばかりでした。
読んだ方により、受け止め方は様々でしょうが、私はもう心臓のど真ん中、心房・心室の間にぶすっと針が刺さった感じであります。
もう~~ですねー。あーもう。
唸り声しか出てこない感じです。

これ以上はネタばれしてしまいそうな勢いですので、ぜひ本編をどうぞ。
お話自体の長さも、長すぎず短すぎずで丁度いい塩梅です。

コメント

非公開コメント

No title

わざわざお知らせありがとうございました!
褒められ過ぎて心臓バクバクでモニタの前でのたうってます。うあああぁぁっ(((゜Д゜;)))こ、これが褒め殺しと言うやつか……(←)
ありがとうございますー*><*

確かに、国産ファンタジーってネットも含め、海外産と比べると空想生物の出現率低いですねー。小人やドラゴンが出てくるものと言うと、どちらかと言えば童話っぽかったりで子供向けのものが多かったりもして。
私の書くものには総じて異形の生物が出まくりですが。ちなみに、この作品の「竜」はよくあるドラゴンと恐竜を足して2で割ったようなイメージだったり。

ランキングや検索への登録は、まあ気が向いたらその内に……更新とか色々面倒な事もあってなかなか腰が重かったりします(^^;)
それでも色んな人に見て頂きたい気持ちがあるから投稿しているわけですけども。少しでも読者がついて下さっているなら、このままでもいいかなー、とか。
時間に余裕が出来たらその内に考えます。

実は少しばかり苦ーい思い出のある作品でもありますが、こうして改めて向き合ってみるとその経験も今となっては悪いものでない気がします。
ふじやまさんみたいな大人っぽい作品が書けるようになりたい……要修行。

今回はご紹介頂きまして、本当にありがとうございました!

Re: つなみさん

うわわ~、こちらまで来ていただいて、こちらこそ、ありがとうございます!

いえいえもう、本当にこのお話を見つけた時は、こんな本格ファンタジーがネット小説にあったのかと唸りました><
しかもちゃんと、色々な意味で大人向け! 

余計な広がりを押えて、人物も舞台も出来事もきちんと絞った構成が本当にお見事でした。
途中のそれぞれの切ないドラマも…><。。。
私も見習いたいところがたくさんありました。


そうなんです、国産ものって、あんまり小人や竜は出てこないんですよね。
なかなか幻想生物を質感をもって描写するのが難しいからですかね~。かくいう私も…^^;
いずれ上手に作中に出していきたいです。


ランキングなどに登録するのは、確かにちょっと面倒ですね。
私も一時期は順位を気にしたりしていましたが、それが気になるあまり内容に手を入れるようになってしまったら、本末転倒かなと思い、やっと最近ふっきれました。

とはいえ、こんな素敵な大人向けのお話は、もっと求めている人がたくさんいるはずなので、少しでもそういう方の目に留まる機会が増えるといいなと思い、ど辺境のブログながら、ブツブツと紹介させていただきました…!



現在連載中のお話も頑張ってください~!
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